2019年4月5日金曜日

アンティークベンチの修理~春の風

4月ですがまだ雪の降る日もあり、風が冷たくとっても寒いです。
ガレージのある下反田(大曽根地区)は山形市の西にあって山から吹きおろしてくる風が強くて穏やかな春の印象はありません。

イギリスからやってきたアンティークのベンチ修理依頼です。
後脚の無い(おそらく当時は固定していた為?)ベンチをガーデン用に脚をつけたいという内容です。

形はオーナーさんと打ち合わせをしてイメージを描いていただきました。

イメージを元に原寸を描き、線に合わせて鉄を曲げていきます。


緩い曲線は手曲げ・くびれ部分は炙って曲げていきます。


炙り曲げの場合は曲線の円周の長さを意識しながら。。。






「人が作ったものに自分の手が入る」とても責任を感じます。
本物のアイアンのベンチです。
ロートアイアンなどとよく見たりしますが、鋳物製の量産品だったりただ鉄製のものをアイアンと呼んだり。。。
手を入れる前に、じっくり眺めていると当時どのようにして作られたのか、作った人の丁寧な仕事がみえてきたり発見があったり。
少しでも理解してから手を入れるようにしています。
面倒で大変な作業も出てきますが、ロマンもあって面白い仕事です。


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